チャージポイント(ChargePoint)

急速なビジネスの成長をBoxがサポート

課題

急速に拡大するEV(電気自動車)市場において、チャージポイントは競合他社を凌ぐ著しい成長を遂げています。急成長するビジネスをサポートするには、シャドーITや従来のネットワークファイル共有では不十分でした。そのため、同社は自社および外部パートナーや代理店との業務プロセスを強化するために、確実なセキュリティとコンプライアンスを維持し、かつ、容易に使えるソリューションを必要としていました。

 
ソリューション

チャージポイントは、外部メーカー、ベンダー、規制当局と連携するための中央ハブとしてBoxを使用しています。BoxとSalesforceの統合は、営業担当者の取引プロセスを効果的にサポートしています。また、法務部門は、契約プロセスの管理にBoxを使用しています。 

 

成果

従業員の生産性が向上し、ビジネス全体でシームレスに作業を行えるようになったため、市場投入までの時間短縮を実現しました。販売や契約のサイクルが短縮され、特殊なLOBソリューション、ファイル共有、および検証されていない消費者アプリケーションをBoxに置き換えることによって、リスクとコストが低減しました。 

EVは、かつては非常に限られた市場でしたが、テスラ、BMW、日産、シボレー、フォード、フォルクスワーゲン、起亜といった多くの自動車メーカーが手頃な価格の製品を投入してきたことにより、近年では驚異的な成長を遂げています。ショッピングセンターや繁華街ではEV用の充電ステーションの設置が進み、利用者も増加しています。交通機関は多様化する文化の一部を担うものとしてその存在意義が再考されています。EVおよび柔軟に利用できる交通機関の整備も、現代の都市デザインの重要な要素です。

チャージポイントは、このような急速に進歩する市場を牽引するスタートアップ企業です。同社は、消費者や企業がスムーズにEVに移行することを支援しています。シームレスに相互接続された世界最大の充電設備を迅速に構築し、どこでも簡単に充電できるようにしました。これは、EVの普及を促進するための重要な要素です。チャージポイントのCIOを務めるササン・ヴォソウギ(Sasan Vossoughi)氏は次のように述べています。「今後は、わざわざガソリンスタンドに行って充電するのではなく、駐車した場所で充電できるようになるでしょう。これは行動の変化、私たちの環境をより良くするための変化です。」

チャージポイントは、インテリジェントなネットワークを持つことが競争上の優位性になるとの同社の理念によって、設立からわずか10年で、EV充電の市場でリーダーシップを発揮するまでに成長しました。ヴォソウギ氏は、この成長を統合テクノロジースタックによってサポートする必要があると考えています。これは、次世代を担う従業員を支援し、絶えず進化する内部プロセスを強化し、結果として同社の存在感を増すことにつながります。

 

ベストオブブリードのツールでスムーズなエクスペリエンスを構築

チャージポイントの設立当初はオフィスが1つだけだったので、同僚とコミュニケーションが容易でした。そのため、統合コラボレーションツールを導入するといったことは重要視されていませんでした。しかし、同社が後に、複数の建物からなる大規模な企業キャンパスを開発し、国際的なオフィスを開設するようになると、それまでの多種多様で冗長な、制御が難しいシステムが、コラボレーションと生産性を妨げるようになりました。 

ヴォソウギ氏が入社したとき、ITとコンテンツ管理は会社全体で断片化されていました。「さまざまなグループが皆それぞれ異なったことをしていました。」と彼は言います。「Dropboxを使用している人もいれば、ファイルサーバーを使用している人もいる。Boxを使用している人もいました。コンテンツは各従業員のPCに保管されていて、必要なものがなかなか見つからないという不満が募っていました。」

従業員は世界中に散らばっているため、「私たちが持っていたコラボレーションの文化をそのまま維持し、ツールとビジョンでそれをサポートする方法を考えなければなりませんでした。」とヴォソウギ氏は言います。「従業員が簡単にコラボレーションを行える方法を構築するには、根本的な変更が必要だと気づきました。」そこで同社のCEOは、従業員のPCにコンテンツを保存することをやめ、コンテンツコラボレーションのために安全な集約型のソリューションを見つけることを、ヴォソウギ氏に託しました。同社ではOffice 365を使用していたため、OneDriveを採用するという考えもありました。しかし、「OneDriveを必要としている人は誰もいませんでした。」とヴォソウギ氏は言います。「多くの制限があることも問題でした。OneDriveは、主にマイクロソフト製品と共に使うため、私たちのビジネスの仕組みには合わず、コンテンツをサイロ化してしまうので、断片化と同様の問題が発生することになります。コラボレーションは改善されません。」

Boxのインテリジェントなソリューションは、集約型の安全なコンテンツレイヤーを提供することで、ドキュメントおよびスムーズなプロセスに関するコラボレーションを実現します。現在、同社の従業員は、Boxを統合コンテンツレイヤーとして使用するチャージポイントのベストオブブリードのテクノロジースタック全体で、Slack、Jira、Eメール、SFDCなどの既存のさまざまなアプリを活用しています。「Boxのコンテンツには、アプリケーションから簡単にアクセスできます。ユーザーエクスペリエンスは犠牲になっていません。」 

 

「近代的なIT組織には統合が求められます。今日必要とされるデジタル化戦略に対応するには、ERPやCRMを確実に統合するだけでなく、あらゆるアプリケーション、コラボレーション、コンテンツ、コミュニケーションの機能をシームレスに統合することが必要です。」

チャージポイント CIO ササン・ヴォソウギ氏

 

ヴォソウギ氏はさらに、カジュアルなコミュニケーションのためにSlackを導入しました。現在は、すべてのコンテンツを単一のプラットフォーム上に集約するために、NetSuiteとSalesforceをBoxに統合することを計画しています。Box は、集約型のコンテンツプラットフォームとして、複数のクラウドベースのストレージアプリを使用する際に生じるリスクを排除します。また、Netskopeなどのツールを利用することで、不正アクセスを監視することもできます。基盤となる部分の整備を終えた後、次のステップは、すべてをまとめ、イントラネットを介してシームレスなコラボレーションとコミュニケーションプラットフォームを作成することです。Workplace by Facebookのようなサービスを使用することもできます。

チャージポイントはまだ小規模な企業です。だからこそ、今こそが重要な技術的決定を行うべきときであるとヴォソウギ氏は考えています。「従業員が2,000人になってからではなく、500人のときに取り組むべきです。早くから問題に対処し、障害を取り除くことができれば、業務の効率を損なうことなく、会社の成長に必要なコラボレーションの仕組みを速やかに従業員に浸透させることができます。」

 

「多くの企業は、ライフサイクルの終盤まで非構造化コンテンツに対処しようとしません。それは大きな誤りです。」  

 チャージポイント CIO ササン・ヴォソウギ氏

業務プロセスをデジタル化 

チャージポイントは、テクノロジーの活用によって競争上の優位性を獲得しています。Boxは、高価なサーバーを排除して生産性を向上させることで優れたROIを実現するだけでなく、従業員の作業をサポートするワークフローを提供します。同社におけるコンテンツ共有の70%は非構造化コンテンツに関連しているため、それらを適切にサポートするプラットフォームが重要です。それにより、従業員にプロセスを設計および制御する方法を提供します。グローバルな環境でシームレスなコラボレーションを行う必要性を考慮すると、コンテンツ管理と拡張性をサポートするプラットフォームを持つことが重要です。

それでも、ヴォソウギ氏は、基本的なことが正しく行われ、かつ高度な機能を後で追加できるように、無理のないペースで段階的に新しい技術を実装する戦略が最善と考えています。「走り出す前にまず足慣らしをすることにしました。私たちは少し急ぎすぎていました。とりあえずBoxを使い始め、保持やワークフローなどの高度な機能には後で取り組むことにしました。」 

従来の技術ソリューションは、さまざまなグループを失望させ、多くのプロジェクトを停滞させてきました。例えば、法務部門はある契約管理システムを導入していましたが、9か月経っても業務の改善が見られなかったため使うことを諦めました。ヴォソウギ氏のチームは、Boxでワークフローを簡単に作成して使用できることを法務部門に紹介しました。それには、パートナー統合によるeSignature機能が含まれており、彼らはそれを非常に気に入りました。

ヴォソウギ氏は、特定の技術ソリューションについて、それがどのようにサポートすべきかを対象となるグループと協議し、最善策を探ることにしています。彼は、チャージポイントでの最初の業務について振り返ります。「まず当事者と会議することから始めました。彼らに自分たちのニーズについて話してもらい、直面している問題を共有しました。マーケティング、営業、オペレーション、法務、庶務、エンジニアリングなど、さまざまなグループと話し合いました。」ヴォソウギ氏はショー・アンド・テル(Show and Tell)によるプロセスを好んでいます。「実際にツールを見せることで理解が早まります。すぐに、いつから使えるのかという話になります。」しかし、ツールを切り替えることでワークフローが改善されるいっぽう、切り替え前にファイルのクリーンアップが必要になるなど、ある程度の手間がかかることは避けられませんでした。そのため、彼は状況に応じて切り替えのペースを調整し、移行作業をスムーズに進めました。

当初からBoxの導入に積極的だったマーケティング部門は、現在、Box Skillsの中心ユーザーです。「彼らは非常に多くのデジタルコンテンツを持っており、以前よりも簡単にコンテンツを見つけてタグ付けできるようになりました。AIのさらなる活用は彼らに大きな恩恵をもたらすでしょう。」

 

「私たちは『参加の時代』のIT組織です。クラウドでのコラボレーションやコミュニケーションには、使いやすいユーザーエクスペリエンスが必要です。しかし、セキュリティ、プライバシー、識別能力、ストレージ、コンピューティング能力、処理速度など、どれも犠牲にすることはできません。」

 チャージポイント CIO ササン・ヴォソウギ氏

 

セキュリティとガバナンスを最優先にする理由

チャージポイントは、急成長する業界のリーダーとして、また、国際規模でメーカーや企業パートナーと提携している企業として、コンプライアンス対応について政府機関と密接に協力しています。クラウド内のコンテンツを安全に共有および共同利用できるBoxの機能は、関連する作業を極めて容易にします。「私たちがBoxを選択した最大の理由の1つは、私が知る限り、Boxが最もセキュアなコンテンツ管理ソフトウェアだったからです。」とヴォソウギ氏は言います。「おかげで私は毎晩安心して眠りにつくことができます。」

ヴォソウギ氏は、法務部門およびCISOと密接に連携して特定のガバナンスポリシーを制定し、情報分類を実施しています。「これらの議論は早くから始まりました。 ガバナンスに関するBoxの助言は、ポリシーの内容その他、やるべきことを理解するのに非常に役立ちました。」 

ヴォソウギ氏が「トップダウン、トリクルダウンシステム」と称するセキュリティ展開により、Boxのフォルダ内のコンテンツには正しいセキュリティが割り当てられて保存されます。「フォルダを適切に設定することで、共有すべきでないフォルダ内のコンテンツを誤って共有しないように設定できます。以前は、フォルダのアクセス権の把握に時間がかかっていました。しかし現在はフォルダレベルで設定しているため、使用法やセキュリティについて心配する必要はありません。」また、Boxはバージョン管理の問題も解消してくれました。従業員同士だけでなく、各国に分散しているベンダーやパートナーともコンテンツを共有することがはるかに簡単になりました。 

 

「私たちはIPOを目指しています。したがって、これらのポリシーを適切に設定する必要があります。最高クラスのツールを採用することは、コンプライアンスを優先的に考えるきっかけともなります。」 

 チャージポイント CIO ササン・ヴォソウギ氏

 

チャージポイントの成長は、EV業界全体の成長を反映しています。そのため、ヴォソウギ氏は自身の役割に大きな魅力を感じています。彼は、従業員の差し迫ったニーズに対して安易にソリューションを提供するようなことはせず、設計的にも十分に考え抜いたうえで技術選択を行います。統合が適切に行われることは将来にも大きなメリットをもたらします。会社のすべてのIP、および規制対象のコンテンツと規制対象外のコンテンツを支える安全なコンテンツレイヤーとしてBoxを使用することで、チャージポイントは、コンテンツ管理だけでなく、ガバナンス、ワークフロー、および将来のAIイニシアチブを可能にする基盤を構築しています。 

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