スティッチ・フィックス

単一のコンテンツプラットフォームでスピーディーなスタイリングサービスを提供

課題

スティッチ・フィックス(Stitch Fix)は、クラウドベースのテクノロジーを使用し、モバイルスタイリストのネットワークに米国中の顧客がアクセスできるようにする、前例のないモバイルビジネスモデルを生み出しました。同社のITリーダーは、労働力の集約、遠隔地のコンサルタントの迅速な採用、デジタル技術を駆使した顧客体験の創出を目指しています。

 

ソリューション

Boxでクラウドコンテンツ管理ソリューションを構築することにより、顧客対応にとって極めて重要な、コラボレーションや情報へのアクセスに使用できるワークスペースをリモートの従業員に提供します。 

 

成果

リモートコラボレーションの大幅な改善と、ワークフローの高速化により、3,500人以上のスタイリストがすぐに高い生産性を発揮できるようになりました。これによって、同社は新鮮なファッションアドバイスを顧客に瞬時に届けられるようになると同時にITコストを抑えることができます。また、外部共有機能によってオンボーディングが迅速化され、G SuiteおよびDocuSignとの統合により、プロセス全体でシームレスなワークフローが構築されます。

「ファッション界のマネーボール」 「新しい小売店にとっての最適解」 「AIの目を持つファッション」  ―これらはスティッチ・フィックスの賞賛のほんの一部です。同社では、好みの服を消費者に直接届けるオンラインパーソナルスタイリストサービスを提供しています。同社の2番目の従業員で、ITディレクターを務めるラヴィンドラ・スンク(Ravindra Sunku)氏は、パーソナライズされたファッションに関する同社の目標について、「すべての人を最高に素敵に見せることです。」と述べています。同社は、忙しい人でも簡単にスタイリッシュになれるサービスの提供を目指しています。この合理化された体験を手軽に提供するという考えは、小売業の既存概念を打ち破る同社の企業文化のあらゆる側面に深く根付いています。

スティッチ・フィックスの成長を支えるのは、クラウドコンテンツ管理です。同社は創業時に、テクノロジーを積極的に活用するという決断をしました。「私たちのビジネスはまさにクラウドから生まれました。」とスンク氏は言います。「オンプレミスのインフラストラクチャは存在しません。私たちのビジネスの成長は、人材活用よりも自動化とテクノロジーによって支えられています。」

 

スティッチ・フィックス

リモートのスタッフをまとめるコラボツール

しかし、同社の成功にスタッフの尽力は不可欠です。従業員はミレニアル世代からベビーブーマーまで多岐にわたり、ほとんどが自宅や倉庫で働いています。ほぼすべての作業がモバイル環境で行われるため、彼らのニーズは従来のオフィスワーカーのものとは大きく異なります。クラウドの活用を通じて全国に分散しているチームメンバーの仕事を連携させることにより、同社は生産性の向上を実現しました。 

スンク氏は、Boxを同社のクラウドインフラストラクチャの「バックボーン」と呼んでいます。この単一のプラットフォームにコンテンツを集約することで、リモートでの作業が簡単に行えるようになり、従業員間のコラボレーションも実現しています。「Boxを各個人のドライブの代わりのワークスペースとして使用すること、また、コラボレーションスペースとして使用することを、新入社員を指導しています。」とスンク氏は言います。「彼らが自宅で作業する場合でも、共同作業者と緊密な関係を築けるようなツールを提供し、コラボレーションできるようにしています。」

同社の従業員は、実際に働き始める前からBoxを利用することができます。「オンボーディングを容易にするテクノロジーを活用しています。」とスンク氏は言います。Boxは、オンボーディングプロセスの多くの部分をサポートしています。たとえば、エンジニアの採用時には、テストプロセスの一環として一部のコンテンツが社外に共有されます。また、採用が承認されれば、その関連書類もBoxに保存されます。「Boxを介して行われている作業は、多くの場合は目に見えません。しかし、その裏では、それらを適切に処理する仕組みが機能しています。」

「私たちはBoxをオンラインバックアップとしても使用しています。」とスンク氏は言います。Boxはデータのバックアップの必要性も排除できるため、全体的なIT運用コストおよび保守コストが削減され、コンテンツサイロを排除できます。

同社のスタイリスト、商品プランナー、倉庫作業員はすべて、クラウド活用による卓越したデジタルエクスペリエンスの恩恵を受けています。さまざまな役割を持つスタッフに対して統一された使いやすいツールを提供することで、彼らが作業を簡単に行えるようになります。「私のスタッフには革新的な考えを持つことを強く推奨しています。」とスンク氏は言います。「それには、さまざまなテクノロジーとさまざまな考え方が必要です。テクノロジーリーダーとして、私たちはソリューションでクリエイティブになる機会を増やそうとしています。私たちは、テクノロジーを積極的に活用したいと考えています。」

同社は、総合的なクラウドIT戦略により、スピードと効率を向上させ、消費者の購買体験を変革しました。また、従業員の日常業務の変革も実現しました。 

 

「私たちはかつて、人をどのように働かせたいかという方向から物事を見ていました。しかし、状況は変わりつつあります。今は、人がベストな状態で仕事ができる環境を探求し、それをサポートするためにどのようなテクノロジーを駆使するかを重視しています。これは大きな変化です。」

スティッチ・フィックス ITディレクター ラヴィンドラ・スンク氏

外部コラボレーションの推進

スティッチ・フィックスでは、3,500人以上のリモートスタイリストがコンテンツにアクセスする必要があり、魅力的な従業員エクスペリエンスと真のデジタルビジネスの実現のためにはクラウドが不可欠でした。 

スタイリストのオンボーディングプロセスは、かつてないほど簡単になり、人事チームは、Boxのセキュアな外部コラボレーションを活用することで、パートナーとコンテンツを共有できるようになりました。また、スタイリスト候補者は、インタビューの前に関連書類をアップロードすることで採用に必要な情報を共有できます。  

「リモートワーカーは極めて多く、その数は増え続けています。」とスンク氏は言います。  「私たちが投資しているすべてのツールは、そのような状況にもうまく適合できるでしょう。リモートワーカーは成功の鍵だと考えています。」

BoxとG Suiteがシームレスに統合されているため、スタイリストはどこからでも簡単にコラボレーションができます。  

さらに、同社では、BoxとDocuSignの統合を活用して、サプライヤーとパートナーを管理しています。より迅速なベンダー管理と外部パートナーとのコラボレーションが可能になったことにより、運用効率の向上と全体的な顧客エクスペリエンスの改善が見込まれています。 

スティッチ・フィックス

 

データ駆動型アプローチで顧客満足度を改善

ファッションにおいて、トレンドの先取りは重要です。トレンドに乗り遅れた製品の販売は見込めません。  データ駆動型の意思決定に焦点を当てたスティッチ・フィックスは、顧客が望むものを提供することができます。 

クラウドファーストのアプローチは、より多くの情報に基づいた行動へとつながります。たとえば、商品企画チームはBoxを使用して、顧客からリアルタイムで収集されたデータにアクセスします。このデータはBoxに保存され、Box APIを使用して分析されるため、チームはその結果に基づいた指標を使用して迅速な意思決定を行い、運用効率を高めることができます。最終的には、より良い顧客体験をもたらすことにつながります。

Boxはまた、製品の売り上げを伸ばす機会をサポートするための基盤であり、顧客の満足度を高めるツールです。

スティッチ・フィックス

 

クラウドベースツールの活用で企業価値を高める

スティッチ・フィックスは、創業当初からBoxをはじめとするツールを導入することで、クラウドによる独自のIT戦略を確立しました。しかし、スンク氏は、クラウドコンテンツ管理からさらに多くのものを得ることを期待しています。

彼は、Box APIを使用して、Boxに統合される事前決定されたビジネス指標のダッシュボードを作成し、チームが毎日またはより頻繁にレポートを取得できるようにすることを計画しています。

また、従業員が常に最新のテクノロジーを活用できるように、継続的に学ぶ機会を設けています。継続的なトレーニングと動画によるチュートリアルにより、同社は引き続きユーザーの獲得を推し進め、変更管理の改善を目指します。